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《福岡伸一教授が教える「利他的な脳」》最新研究で明らかになる遺伝子に備わった「人助け」をするしくみ「積極的に他者を助けると、生物として強く、幸福に生きられる」

 お金に限らず、経験から得た知識や知恵、人脈なども同様だ。

「受け取り上手になることも大切です。相手がしてくれた利他的行為をしっかり受け止め、誰かに渡す。そうして絶えず利他的な行為を循環させていくことこそが社会を発展させることにつながります」

 利他性のサイクルの中に身を置くとともに、積極的に自然に触れ、人間とは違う“小さな命”を見つめることも有効だ。

「犬や猫、昆虫、植物などの生物たちと共に過ごし、彼らを観察することで、いかに自然が利他的にできているかがわかるかと思います。外に出て、自然に触れながら自分の生き方を顧みることも利他的な脳を活性化させるファクターになるでしょう」

 一歩踏み出したそのときから、あなたの人生を輝かせる“人助け”はもう始まっている。

【プロフィール】
福岡伸一(ふくおか・しんいち)/1959年東京生まれ。ハーバード大学研修員などを経て、現在、青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。『生物と無生物のあいだ』や、『動的平衡』シリーズなど、“生命とは何か”を改めて問う著作が人気に。

※女性セブン2024年9月19日号

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