妻・金子さんの意外すぎる返答に救われて
申し出に快く応じてくれた宮崎・金子夫妻は取材当日、笑顔をたたえてやってきた。宮崎さんといえば188cmの高身長。金子さんも身長167cmで笑顔が華やか。絵になるふたりだ。髪を切ったばかりだという宮崎さんのヘアスタイルをほめたりからかったりする金子さん……まるで、つきあい始めたカップルのよう。今回のわれわれの使命は、この仲のよさが本物か、見極めること──。
オバ記者:今日は立ち入ったことをお聞きしますが、どうぞよろしくお願いします。
金子さん(以下、金子):あははは、どうぞ、どうぞ。
宮崎さん(以下、宮崎):お手柔らかにお願いします。
オバ記者:新潟でご一緒したとき、おふたりから目が離せなかったんですよ。関係が壊れた男女って、体をくっつけないのはもちろん、視線すら合わせない。ところがおふたり、特に金子さんはずっと宮崎さんにピッタリとくっついていたから驚いたんです。女の人って好きじゃない男には体をくっつけないじゃないですか。
宮崎:そう言われてみると、うちは体の距離が近いかもしれませんね。
オバ記者:それがわからないんだなぁ。でね、蒸し返して申し訳ないけど、8年前の“あの夜”、何があったのか、そしてなぜ離婚しなかったのか聞いていい? 宮崎さんはあの一件ですぐに衆議院議員を辞職したでしょ。金子さんも約1年半後、衆議院議員総選挙に落選したのは、この一件が影響したんじゃない?
金子:そうですね、周囲からは「別れたら応援する」なんて言われていましたから(笑い)。
〈一笑に付す金子さんに対し、宮崎さんは少々緊張の面持ちだ。〉
宮崎:あの夜、ぼくは出産を終えたばかりの金子の病室に行き、女性問題が報道されることを話しました。
金子:最初はのらりくらりと要点をぼかしていて、何が言いたいかわからなくて……。
宮崎:嘘はついちゃいけない、ついたら終わりだと思って話しました。そしたら、「あぁなんだ、そんなことか。早く言ってよ」って──衝撃的でした。
金子:私はむしろ、「世界中が敵になっても私だけは味方だからね」って言ったことを話してくれるのかと思っていたのに(笑い)。
宮崎:それもありがたかったけど、あなたの真骨頂はやっぱり「そんなことか」だよ。あの日は、病院に行く前にトラックに飛び込んでしまおうかって考えたくらい追い詰められていたから……。意を決したものの、回りくどく2時間ぐらい外堀を埋めるような話をして、やっと告白したのに、その返し。