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【金子恵美さん&宮崎謙介さん夫妻】オバ記者が「8年前の女性問題」の真相を直撃 妻がとっさに思ったのは「政治家として何をすべきか」

金子恵美(かねこ・めぐみ)/元衆議院議員・テレビコメンテーター。1978年、新潟県生まれ

金子恵美(かねこ・めぐみ)/元衆議院議員・テレビコメンテーター。1978年、新潟県生まれ

政界の怖さを知らずに育休の旗手に

金子:この一件がある前、宮崎は先輩議員からの風当たりの強さに苦しめられていたんです。男性国会議員初の育休宣言をして注目を集めていましたから。

宮崎:ぼくの専門は中小企業政策とか、高等教育だったんです。でもそれはそれとして、男も育児するのは当たり前だよなと、金子と何気なく話をしていたんです。政策にしようという考えはなくて、あくまで個人的な話として。

金子:それをたまたま宮崎が話したらメディアに取り上げられて……。男性の育休を進めてほしい人たちから期待されたんです。

宮崎:ところが、自民党の中では育休議論が紛糾してしまい、党内の先輩から毎日呼び出されて怒られる事態になったんです。専門外の人間が出しゃばって、と。

オバ記者:具体的にはどんなことを言われたの?

宮崎:なんでお前なんかがメディアに出て目立っているんだ、とか。もう誰が敵か味方かわからない状態。そんな渦中に例の女性から《女性のために活動してくれてうれしいです。お会いしたいです》とやさしいメールが来る。

金子:どう考えても不自然ですよね(笑い)。自民党関係者の手引きがないと衆議院議員会館には入れませんから、その女性はどなたかが招き入れた人。私も宮崎にはかねて、こういうときこそ女性とお金の問題にひっかけられるから気をつけてって言っていたのに。

宮崎:……うん、聞いたね。でもあまり気にしていなかった。ぼくはお金の出入りはきれいだったから、そっちに来たかと。

金子:宮崎は実業家から政界入りしたから、国会議員になっても仕事のやり方が効率と合理性重視。この話を通すならこの大臣がいいから直接会いに行こう、なんてことをしてしまう。でも、政治の世界は根回しが何よりも大切。彼のそういう姿勢を快く思わない先輩がたくさんいたんです。

〈後編記事では、オバ記者が野暮を承知で、宮崎さんの“もう一度のやらかし”や、それでも離婚しない理由について、聞いてみた。〉

後編に続く

【プロフィール】
金子恵美(かねこ・めぐみ)/元衆議院議員・テレビコメンテーター。1978年、新潟県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新潟放送勤務を経て、2003年にミス日本関東代表に選出。村長だった父の意志を継ぎ、2007年新潟市議会議員に。2012年には衆議院議員となり、2016年に総務大臣政務官に就任。現在は企業顧問とテレビコメンテーターなどで活動中。

宮崎謙介(みやざき・けんすけ)/元衆議院議員・コンサルタント・実業家。1981年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、日本生命保険相互会社などを経て、2007年に就職支援事業会社を設立。2012年衆議院議員総選挙に当選し、2期務める。2016年辞職。現在8infinity(シンクタンク、経営コンサルティング業)代表として企業顧問などを務める。

野原広子(のはら・ひろこ)/フリーライター。1957年茨城県生まれ。“オバ記者”の愛称で親しまれ、体当たり取材が人気。『あさイチ』(NHK)などテレビ番組にも出演。主な著書に『で、やせたの?まんがでもわかる人生ダイエット図鑑』など。本誌・女性セブンで『いつも心にさざ波を!』を連載中。

撮影/政川慎治

※女性セブン2024年9月19日号

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