“あれほどのこと”があっても、夫婦としての関係が崩れなかった元衆議院議員の金子恵美さん(46才)と同じく元衆議院議員で実業家の宮崎謙介さん(43才)。自称「夫婦問題研究家」のオバ記者こと名物ライター・野原広子さん(67才)が、その良好な関係の裏側について、金子さんと宮崎さんに直撃インタビューをした。
“あれほどのこと”とは、金子さんが切迫早産のため、緊急入院していた2016年1月30~31日、宮崎さんが自身の選挙区にある京都府内の自宅マンションに女性タレントを招き入れ、ともに宿泊したと報じられた一件だ。その後の2人の関係はどう変わったのか。【前後編の後編。前編から読む】
外界から隔絶し義父母と子育ての日々
オバ記者:報道後、宮崎さんは潔く、すぐに議員辞職したんですよね。その後はどうしていたの?
金子さん(以下、金子):私は育休後、2016年4月に復職したので、新潟の両親を議員宿舎に呼び、宮崎も生まれたばかりの息子の育児に専念してくれました。
オバ記者:義理のご両親、怒っていたんじゃないの?
宮崎さん(以下、宮崎):義父はぼくが土下座して謝ろうとすると、“頭を下げちゃダメだ、やめてくれ”ってそのたびに止めてくれました。義母も娘が許すと言ったのだからと、何も言いませんでした。時々言葉をのみ込んでいるような瞬間が見受けられましたが……。しかも、義母はぼくを台所に誘ってくれて、毎日料理を教えてくれたんです。だから金子家のおふくろの味はみんなぼくが継承している(笑い)。
金子:記者とカメラマンがいるから外に出られない。だからこそ家族一丸となって子育てに専念できて、いま思えば幸せな時間ではありました。とはいえ、両親が住んでいた新潟の村では、皆が騒動を知っているわけです。銀行のATMに行くにしても、誰かに見られたらどうしようと思っていたって母が言っていました。
宮崎:夜な夜なお義母さんの部屋から“なんでこうなったんだろうね”ってすすり泣く声が聞こえてきて……あれはこたえましたね。
金子:それは初めて聞いた。
宮崎:だから、スマホやテレビでニュースを見るのをやめよう、落ち込むだけだからって、張本人のぼくが提案しました(笑い)。
金子:ここ数年は、当時のことをものすごく同情されて「よく乗り越えたね」と言われるんです。でも私たちは報道を見ていないから、何を言われていたのか知らないんです。宮崎はあまりの心労で顔面まひが起こるし、当時の記憶が一部ないくらいですしね。