住まい・不動産

子供の独立後「自宅のダウンサイジング」に潜む落とし穴の数々「旧居に買い手がつかない」「大規模修繕で大出費」「購入後に管理費が値上げ」

買い替え時の注意点

買い替え時の注意点

 賃貸物件への引っ越しでも失敗事例は多い。

「UR賃貸住宅は礼金や更新料がなく、高齢者でも入居のハードルが低いように思えますが、家賃がやや割高というデメリットがあります。私が相談されたケースでも、URの家賃が払いきれずに引っ越しを余儀なくされた夫婦がいました」

 収入によって家賃が変わるJKK東京の都民住宅などであれば年金の範囲内で賄えるが、希望する地域やタイミングで空き物件があるとは限らない。住み替えにより終の住処を探すはずが、最悪の場合、“宿無し”となる可能性があるのだ。

「住み替え自体を見直すことも選択肢に入れましょう。私は『買換猶予』と呼んでいます。転居先の候補を見るだけ見て、結局は我が家に戻る。そんな選択もありだと思います。住み慣れた自宅をリフォームして、より長く暮らすのも良いでしょう」(同前)

※週刊ポスト2024年9月20・27日号

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