我々の食生活を支えるスーパーの食料品。消費者としては安く買えるに越したことはないが、なかには「どうしてこんなに安くなるんだろう」と首を傾げてしまう商品も少なくない。
さすがにメーカーから仕入れる既製品は、仕入れ原価で値段が全て決まってしまうように思いがちだが、実際はもっと複雑なカラクリがある。ショッピングアドバイザーの今野保氏が解説する。
「『砂糖』『牛乳』『卵』の3つの生活必需品は、その色から『三白』とも呼ばれ、特売の目玉にすることが多く、原価ギリギリか赤字覚悟で販売している。つまりこれらは“客寄せ”なんです」
“1000円以上お買い上げのお客様のみ卵99円”といった「セット売り」は、特売戦略の基本である。これにこそスーパーの“値付け技術”が詰まっているという。