手頃な価格帯と高品質かつバラエティに富んだ日用品が揃うことでおなじみの、無印良品(以下、無印)。なかでも定番のロングセラー商品として知られるのが、スキンケアアイテムの数々だ。
ながらく、老若男女、誰にでも使いやすいシンプルな点が親しまれてきたが、2023年に大幅リニューアルして以降は、注目の美容成分などを取り入れた「攻め」の商品構成が注目を集めている。
SNSの美容トレンドを押さえたアイテム
ウェブマーケティングに詳しいIT系企業勤務の女性・Aさん(34歳)は、無印のスキンケアアイテムが美容マニアやSNSのインフルエンサーのあいだで大バズりしていると語る。
「無印は2023年に、基礎化粧品のラインを大幅刷新しました。おなじみのデザインを一新し、ボトルの形やパッケージの文字フォントも変更。当初は、無印ファンから『前のデザインが良かった』『無印らしさがなくなってショック』とのネガティブな声も出ていましたが、今ではそんな声もどこ吹く風です。
いま美容感度の高い人たちが注目している成分、たとえばレチノールやビタミンC誘導体、セラミド、ツボクサエキスなどの有効成分を取り入れた新商品を発売して、一気に話題になりました。実際に試したインフルエンサーや美容系アカウントが使用感や機能性の高さを絶賛したことで、欠品が出るほどの人気となったんです。
また女性だけでなく、大人から子どもまで性別問わず使えることも人気につながっていると思います。使う人の肌質や、求める機能に合わせた展開になっており、『敏感肌用』『エイジングケア』『薬用クリアケア』『薬用ブライトニング』などのシリーズがあります」(Aさん)