シアターも完備。個人で自分のDVDなども見ることができる
レストランでの食事は予約不要で、夜20時までの営業時間中、その日の気分で食べたいメニューをその場で注文できる。通常メニューとして和食、洋食、中華料理など30種類以上を用意するほか、日替わり、週替わり、季節メニューなども提供する。一般的な老人ホームでは数日前～1週間前に食事の予約をとることが普通だが、「サクラビア成城」では入居者だけでなく、訪れた家族・友人も予約なしで注文できる。
「レストランの調理スタッフは正社員10人以上、食事を運ぶスタッフも正社員で10人以上います。10年近くレストランで働くスタッフが多く、入居時と比較して召し上がるご飯の量が最近急に減ってきているといったことや、毎朝のご挨拶などでちょっとした体調の変化に気が付くことができます。入居者様の変化に早めに気付いてクリニックにつなげたり、サポートに入ったりと、初期のうちに対応できる体制になっています」（プライムステージ・お客様相談室 広報担当）
ご飯の固さ、味の濃さ、お茶の温度など入居者1人ひとりの好みにも対応し、食事制限のある居住者については栄養士や調理師、医師が情報共有して味つけや栄養バランスなどに配慮した食事を用意。体調不良で食欲がない時はお粥食など、その時々の体調に合わせた食事を提供する。ルームサービス（有料）にも対応している。さらに、寿司カウンターを完備しており、有名店「寿司の美登利総本店」の職人による出張サービスも好評を得ている。
後編記事では、全国の老人ホームでも珍しい万全の医療体制や、お金だけではない絶対的な入居条件を紹介する。
（後編に続く）
取材・文／上田千春 写真提供／サクラビア成城
