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【蔓延する性病】「在宅勤務や単身赴任があだに…」自由な時間が増えて“夜遊び”で梅毒・淋病に罹患した男性たちの反省と治療の顛末

 さらに、“仕事はやるべきことをやればいい”という勝手な思い込みがエスカレートした結果、Eさんは業務を自己判断で早く切り上げて、早い時間から風俗店に行くようになってしまった。

「去年の暮れ頃、用を足すときに激痛が走りました。一旦様子見をしたのですが、痛みは引かず酷くなるばかり。数日放置していると、ドロッとした膿のようなものまで出るようになりました。実はその時は風俗が原因だとは思わなかったんです。恥ずかしながら知識不足で、どうやら僕は相手の口から病気をうつされたようでした……」(Eさん)

 Eさんは排尿痛が限界になり、仕事を休んで泌尿器科へ。検査の結果、「淋菌感染症(淋病)」と診断された。抗生物質を処方され数週間で治ったが、治療中も在宅勤務であることに救われたという。

「排尿痛以外は何ともないので、仕事ができるといえばできます。ただメンタルへのダメージが大きくて、それが表情には出てしまったはず。暗い顔を職場の人に見られたくないし、何より憂うつな表情をしていれば何かあったかと聞かれることは必至ですが、まさか“淋病”だなんて言えません。

 リモートで仕事ができるシステムには、本当に助けられました。とはいえ、天罰が下ったんだなと思って、それ以来在宅勤務時も仕事に集中し、風俗を利用するのは自粛しています……」(同前)

 自由な働き方が広まるのは歓迎されるべきことだろうが、倫理観の問題や性病の感染拡大にはくれぐれも気をつけてほしい。(了)

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