深夜にタバコが買えず減煙のきっかけに
コンビニの24時間営業の取りやめが、生活習慣にポジティブな影響を与えたという人もいる。
都内に住むイラストレーター・Cさん(40代男性)は、極端な“夜型生活”で、仕事をするのは基本的に深夜帯。買い物なども、深夜に24時間営業のコンビニで済ますことが多かった。しかし、ずっと利用していたコンビニが24時間営業をやめたことで、生活が変わったという。
「近所のコンビニが深夜に閉まるようになって、いちばん困ったのが、深夜の仕事中にタバコが切れても買えなくなったということでした。最初は『困ったなぁ』という感じだったんですが、ある日深夜にタバコを切らしてしまって、仕方なくそのままにしていたら、タバコの本数が減って、案外減煙できている気がします」(Cさん)
「むしろ今までがおかしかったのでは」
自宅前のコンビニが“時短”営業になったが、「むしろ今までがおかしかったのでは……」というのは、埼玉県在住の主婦・Dさん(30代女性)。
「場所によると思いますが、うちの前のコンビニは駐車場もあって、24時間開いていた時は、そこでお酒を飲みながら話している若者の声とか、深夜に犬の散歩をする人たちの集まりとか、何かとたむろする場になりがち。それが深夜帯は営業しなくなってから、ピタリとなくなりました。
特に住宅街のなかで24時間営業って、よく考えればそこまでの需要もないですよね? もちろん開いていれば行く人がいるかもしれないけど、開いていなければいないで、別のところに行くか諦める。今までがおかしかっただけで、むしろ生活の見直しになっていいことかもしれませんよ」
ファミリーレストランの24時間営業が当たり前じゃなくなって久しいが、コンビニにもこの風が続くのか。(了)