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【金星配給】照ノ富士が“ひとり横綱”なのに休場続きで「平幕に“年額24万円のボーナス”を手にするチャンスが巡ってこない」の指摘

7月場所は優勝したが、9月場所は全休の照ノ富士(写真・時事通信フォト)

7月場所は優勝したが、9月場所は全休の照ノ富士(写真・時事通信フォト)

 2021年9月場所を最後に横綱・白鵬(現・宮城野親方)が引退して以来、大相撲では照ノ富士の“ひとり横綱”が続いている。照ノ富士がひとり横綱として君臨するのはこの9月場所で19場所目となるが、今場所も含めて11場所を全休、あるいは途中休場している。そうした「横綱不在」は様々なところに影響が及ぶ。

 もちろん、観客にとっては横綱土俵入りが見られないという状況になるが、土俵上で相撲を取っている力士が、“収入増のチャンス”を逃すという側面もあるようだ。協会関係者が言う。

「横綱戦には懸賞(力士の手取り1本3万円)が多くかかります。連日30本以上の懸賞旗が土俵の上を回ることになり、横綱に勝てば100万円近い臨時ボーナスとなるわけです。それゆえに各力士は必死で横綱にぶつかっていって白熱した取組になるわけですが、横綱戦がないとそうした盛り上がりも見られない。

 特に平幕力士にとっては、横綱を倒した時の“ご褒美”は非常に大きい。横綱を倒して『金星』をあげると、持ち給金(力士褒賞金)が10円アップするのです。持ち給金は、力士の月給とは別に本場所ごとに協会から支給される手当のこと。実際には持ち給金を4000倍した額が引退するまで本場所のたびにもらえる。つまり、金星をひとつあげるだけで4万円(10円の4000倍)が毎場所受け取れるのです。1年で24万円になり、その後10年間関取として現役を続ければ240万円の増収となるわけです」

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