住まい・不動産

【老後の住まい】“自宅を売却しマンションに住み替え”の問題点 部屋が狭くなり夫婦関係がギスギス、人付き合いの減少は認知症リスクも

自宅売却と住み替えの注意点3選

自宅売却と住み替えの注意点3選

 古い家の整理にも思わぬ費用負担を覚悟しなければならない。介護アドバイザーの横井孝治氏が指摘する。

「不要物はゴミに出して終わりではなく、子供の机やベッド、タンスといった家具類や電化製品、大量の衣服などの処分は廃棄業者に依頼する必要があります。家中をすっきりさせるには数十万円かかる。予想外の出費になることを知っておきましょう」

新居内がギスギス

 住み替えが無事に済んだ後にも懸念はある。環境が激変し、ストレスを生むことがあるのだ。

 都内在住の60代男性Aさんはひとり娘が結婚して家を出たのを機に、東京西部の郊外にある一戸建てを売却し、ほど近い駅チカのこぢんまりしたマンションに引っ越した。最寄り駅は同じだから住環境にたいした変化はないだろうと思い込んでいたら、大間違いだった。

「マンションの住民は若い夫婦や1人暮らしが多く、近所付き合いがなくなってしまった。家が狭くなったので子や孫もなかなか遊びに来なくなりました。挨拶やちょっとした立ち話をする知り合いもいないので、生活に張りがなくなってしまった。部屋が狭くなった分、女房も以前より不機嫌になることが増えて、家の中の雰囲気はギスギスしています。今になって、住み替えを後悔するばかりです」

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