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【連立から25年】元首相補佐官が振り返る「自公が激しく対立していた時代」 自民党議員は週刊誌報道を根拠に公明党議員を攻撃

週刊誌報道、自身の伝聞、うわさで質問

 野党に転落した自民党はさっそく1993年9月からの臨時国会で追及を始める。口火を切ったのは越智通雄衆院議員。10月4日の衆院予算委員会で、まず細川内閣の三ケ月章法務大臣に、「法務大臣は創価学会の回し者」という見出しの週刊誌記事をもとに池田大作名誉会長と面識はあるかと質問した。

 次に総務庁長官に就いた公明党の石田幸四郎委員長の選挙応援に関連して「見聞きするところでは、池田記念講堂とか創価学会の建物を使い、学会の人々が動きながら、何か公明党の選挙運動や政治活動と宗教の活動とが混然一体になっているように見えるが、政教分離という点についてのけじめはどうつけているのか」と質している。

 石田氏は「創価学会だけではなく、ほかの会合にも、選挙のための政治のあいさつに行くときがあるが、それは全部、幕間のあいさつで行っているわけで、学会としてのいろいろな会合の趣旨はそのまま貫かれている。…ことさら政教一致とかいうようなことを言われる必要は全くない」と答えている。

 創価学会が関係施設で催す会合であいさつすることはあるが、幕間、つまり学会側の行事の休息時間や前後の時間にあいさつやスピーチをしているので「混然一体」ではないとの反論だ。

 越智氏はさらに検察官出身の神崎武法郵政大臣に対して「あなたが検事をやめたのは、何か事件があったからだと聞いた。どういう事情で検事をおやめになったのか、うわさされている事件についてどういう立場なのか、御説明をいただきたい」と質問している。

「うわさ」の内容は神崎氏には質問通告していると断っているが、具体的には触れていない。逆に神崎氏が「共産党の宮本(顕治委員長)邸の盗聴事件に、直接関与ではなくて、後で何か相談を受けたというようなこと」と説明し、関与を否定するとともに、党の顧問弁護士から「ぜひあなたに来てもらいたい」と誘いを受け、自ら辞職を願い出て定期異動のタイミングで辞めたと答えている。

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