そう指摘した上で、植木氏はこんな補強を提案する。
「例えばサービス産業でトップクラスのリクルートホールディングス。労働力不足が叫ばれる今、人材派遣が大きな作業になってきているので、テンプホールディングスもいい。観光・旅行業ナンバーワンのエイチ・アイ・エスなどは、ファンが加入を待ち望んでいる選手の代表格でしょう」
田代氏は、知名度より伸びしろを優先する視点が重要と指摘する。
「一般には名前に馴染みのない高卒ルーキーのような存在のほうが加入後に値上がりしてチームに勢いをつけてくれる。物色テーマのAI関連で、テクノスジャパンやFRONTEO、ブレインパッドなどは、今季は良い成績を上げることになると期待できます」
大胆なチーム改革が必要というわけだ。
日経ヘイキンズから放出すべき選手は?
では、新しい選手が加入した時に、放出されるのはいったい誰か。真っ先に自由契約になりそうなのは、かつてクリーンアップを担った東芝だ。株価大暴落でチームに迷惑をかけた責任は重い。半導体部門の子会社化などの延命策を模索するというが、カムバックは厳しそうだ。