自身の最期に妥協しない“わがまま”な患者になるためには本人がしっかり考え、家族とも話し合っておく必要がある。
「なるべく早めに話しておくことをおすすめします。看取りの現場で散見されるのは本人が息を引き取る間際になって多くの人が駆け付けるものの、終末期はかなり体が弱って、人と会うのがしんどいんです。
だから元気で意識がしっかりしているうちからできるだけ顔を合わせて、いろいろなことを話してほしい」(後閑さん)
自分のため、残された大切な人のため──よかれと思って進めてきた「最期の準備」で立つ鳥跡を濁すことがないよう、ゆっくり、しかし着実な方法で「その日」に向けて歩き出そう。
※女性セブン2024年10月24・31日号