普通のビジネスモデルなのでは?
商社勤務の50代男性・Cさんは、「ネットサービスが無料ということに慣れ過ぎている」と指摘する。
「そもそもなんですけど、たとえば紙媒体は有料でも広告が入っているのが普通です。雑誌や週刊誌、マンガ誌には広告ページがあるものだし、ファッション雑誌だってよくみたら広告というパターンはたくさんある。新聞だって同様ですね。ほかにも、映画館の最初の10数分は強制的に広告・宣伝を見させられますし、交通機関も運賃を支払って乗りますが、広告だらけです。
そう考えると、動画サブスクが有料で広告表示するというのは、別に驚くものでもないと思う。基本料金+広告収入でコンテンツやサービスを提供するという方が普通のビジネスモデルなのでは。1周回っただけなのかなと思います」
一方で、違和感を覚えるユーザーがいることについては、次のように分析する。
「動画サブスクは“テレビの延長”と考えている人も多いのかもしれませんね。テレビの場合、NHKは“有料で広告なし”、民放は“無料で広告あり”なので、“有料でも広告表示”という文化に馴染みがないのでは。そのうち慣れてくるのではないでしょうか」
無料動画に慣れすぎたユーザーの中には、「有料でも広告表示」にまだ違和感を覚える人も少なくない。複数の動画配信サービスが導入することで、そのうち当たり前と感じるようになるのだろうか。(了)