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【「禊ありき」批判も】高視聴率だったNスペ『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』が浮き彫りにした“NHKの現実” OB・鈴木祐司氏が指摘する「番組と組織に残る課題」

評価は真っ二つ

 SNSのポストを見る限り、番組の評価はわかれた。まず高評価は以下の通り。

「ジャニーズ帝国へのタブーだけでなく、自らを切り込んだ勇気ある番組作り」
「取材が緻密で徹底していた。(スタートエンターテイメントとの)契約再開を発表した上層部に抵抗した制作サイドの矜持を感じた」
「(元理事への直撃)映像を出すことで相手側が完全拒否を貫いていたことを示しつつ、NHK側のジャニーズ起用における検証がなされていないこともしっかり明示してた」

 実はNHKのOBにも高評価が目立った。

「少年への性加害の問題とNHKの関係にもしっかりと迫った力作だった」
「よくぞこれを出せた。素晴らしい(中略)放送にこぎつけるの、めちゃくちゃ大変だっただろうね」
「(担当者の)孤軍奮闘、ほんとうにお疲れさまでした」

 一方で番組に対して厳しい声も少なくない。まずは突っ込みが不十分という声。

「疑問に満額回答したとはとても言えまい」
「NHKとジャニーズの癒着についてはもっと踏み込めたはず」
「NHKは単に報じなかったメディア以上に、犯行現場を提供していたといってもいいぐらいの罪があるわけだけれど、そこまで検証できていたとは思えない」

 中には組織への不信感を表明する声もあった。

「性加害に加担していたことを退職した元社員に転嫁し個人の問題と印象付け」
「この番組作ったから反省したことにします。だからこれからジャニーズ使います、ってこと?」
「この企画、ゴーサイン自体が高度な経営判断なので、すでに禊ありきだったのではないだろうか」
「(旧ジャニーズ起用について)結局は方針転換の免罪符に利用されてしまうのではないか?」

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