世界最高峰の舞台に1人だけアシックスのシューズ
バスケの本場、米国で存在感がなかったことについて同社は「バスケットボールプレーヤーにアシックスブランドが定着し、支持されている日本市場にフォーカスしていたことが主な背景になります」(アシックスジャパン担当者)と説明するが、当然ながら今回の河村の“快挙”には沸いている。
「世界最高峰の舞台に1人だけアシックスのシューズを履いた日本人選手が立ってくれていることを選手に関わる社員一同誇らしく思います。これからもさらなる高みを目指す河村選手のパフォーマンスに、少しでも力になれるようサポートしていきたいと考えています」(同前)
日本以外の国での販売のポテンシャルも探っていく
河村がさらなる活躍を見せれば、アシックスの世界戦略も変わってくる可能性もゼロではないだろう。同社は「バスケットボールは(シューズの)商品力だけでなく選手の影響が大きいスポーツと捉えており、当社のマーケティング活動を通じて河村選手が持つ大きな影響力の波及効果が期待できるとみています。今後、日本以外の国においても販売のポテンシャルを探っていきます」と前向きにコメントした。
172センチの“小さな巨人”の持つ影響力は、想像以上に大きいものとなるのかもしれない。
※週刊ポスト2024年11月8・15日号