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【上場企業「平均年収ランキング」TOP200】高給取りの代名詞「総合商社」と「メガバンク」で分かれた明暗 2位・三菱商事は驚異の2090万円

「日本の半導体メーカーはエヌビディアなど世界的大企業に対して後れを取っていますが、『半導体製造装置メーカー』は世界シェアで3割程度と強い。レーザーテック(17位、1581万円)やディスコ(21位、1507万円)、東京エレクトロン(50位、1272万円)、アドバンテスト(159位、1005万円)など一般消費者にはあまり馴染みがないかもしれませんが、半導体メーカーが数多くランクインしています。レーザーテックやディスコは前年と比較して平均年収が100万円以上上がっています」

 学生の就職人気ランキングで常に上位に入る「総合商社」の強さも見て取れる。関氏はこう語る。

「平均年収ランキングを見て強く感じたのは、かつて『高給取り』の代名詞だったメガバンクと総合商社で明暗が分かれたことです。約20年前、銀行と商社はどちらも給与ランキングの上位でしたが、相変わらず商社は強い一方、メガバンクは存在感が薄れています」

 三菱商事が平均年収2090万円で2位にランクイン、ほかにも三井物産(5位、1899万円)、住友商事(8位、1758万円)、伊藤忠商事(9位、1753万円)とトップ10に軒並みランクイン。一方のメガバンクは三井住友フィナンシャルグループ(105位、1095万円)、みずほフィナンシャルグループ(116位、1072万円)、三菱UFJフィナンシャルグループ(129位、1047万円)となった。

 また、長年にわたって上場企業の給与動向を追っていた関氏は「テレビ局の変化」にも時代を感じると言う。

「約20年前の同様の調査では民放キー局や高給で知られる大阪の朝日放送などテレビ局が上位を占めていました。それが2023年度のランキングでは最上位のフジ・メディア・ホールディングスでも14位です。1621万円と相変わらず高給なのにも驚きますが、それ以上に上位の企業が様変わりしたことに驚きます」

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