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【若いのにアダ名は「先生」「部長」】“容姿イジり”問題に直面した当事者たちの思いとは 「思春期は辛かった」「自分の武器にもなる」「イジりに愛情が感じられるかどうか」

自分でネタにするのはいいけど…

 Bさんが「先生」なら、Cさん(30代/男性)のアダ名は「部長」だ。Bさん同様、「呼ばれること自体はイヤではなかった」というが、「自分でネタにするのはいいけど、決めつけられるのは面倒だった」と振り返る。

「20代からチラホラ白髪もあったし、太い黒縁メガネも相まって、学生時代からアダ名は『部長』。体格がよく、口数が多くないので落ち着いて見えるのもそれに拍車をかけたかもしれません。バイト先のファストフード店では『部長、部長!』と可愛がってもらいました。なんなら頭にネクタイを巻いて宴会芸にしていたほどです」(Cさん)

 自分の容姿をネタに、周囲の人間から気に入られるよう振る舞ったというCさん。「本人がいいならイジっても良い」という意見を補強する事例にも見えるが、「友人や先輩から愛情が伝わる感じで『部長』と言われるのは良かったのですが……」とCさんの表情は陰る。

「新しく来た女性のバイトに『見た目と違って、仕事はできないのかよ』と嫌味を言われたり、私服でトレンドのファッションをしたりピアスを開けたりしているのはおかしい、とからかわれことがあります。『趣味は囲碁でしょ?』と言われたり……。なんなら囲碁に失礼だし、性格やライフスタイルを勝手に決めつけられるのは傷つきました」(Cさん)

 Cさんは「もっとも、さらに年数を経ると実年齢が見た目に追いついてきて、いまや『若い』って言われます」と笑い飛ばすが、だからといって過去に傷ついた経験が消えるわけではない。

 BさんやCさんの話からは、相手やシーンによって“イジリ”は好意的に捉えられることもあり得るが、一方で、“イメージ”を押し付けられると息苦しさを感じる人もいることは間違いないようだ。(了)

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