コストの高さが目立つベテラン勢
田中と同じ2億円超えプレーヤーでは、2勝6敗に終わった中日・大野雄大(36、37位)が1イニングあたり676万円、惜しまれながら今季限りで引退したソフトバンク・和田毅(43、32位)が同759万円とベテラン勢のコストの高さが目立った。そうしたなかでのワースト1位は中日・田島慎二(34)だ。
「中日一筋13年の経歴で、10月5日の引退試合で打者1人に対してだけ投げました。1イニングあたりの年俸が1億円を超えたのは田島だけです」
一方、投手でコスパが良かったほうに目を転じると目立つのが福島蓮(21)、金村尚真(24)ら日ハム勢。1イニングあたり約9万円で、マー君の500分の1以下というコスパの良さだ。
「福島は2021年の育成ドラフト1位、金村は2022年のドラフト2位と、いずれも新庄剛志監督の眼力で見出された若手です。1イニングあたり約11万円のDeNA・中川颯(26)はオリックスをクビになった選手ですが、DeNAがうまく掘り当てた。こうした目の付け所の良さが高コスパの選手を生み出します」
DeNAの中川は日本シリーズでも3試合に投げて打者9人をシャットアウト。ソフトバンクの高額年俸集団を手玉に取り、日本一に貢献した。
※週刊ポスト2024年11月22日号