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《日本シリーズ出場打者・コスパ比較》スタメン年俸はソフトバンクが6億円も高い!「シーズン1安打あたり」ではDeNA・梶原が驚異の割安水準に

ソフトバンクとDeNAの野手スタメン年俸はどれくらい違うか(左から小久保裕紀・監督、三浦大輔・監督/時事通信フォト)

ソフトバンクとDeNAの野手スタメン年俸はどれくらい違うか(左から小久保裕紀・監督、三浦大輔・監督/時事通信フォト)

 今季のプロ野球はセ・リーグ3位のDeNAが日本一の栄冠を勝ち取った。史上最大の下剋上と騒がれているが、大きな補強もしなかったDeNAが金満球団のソフトバンク(平均年俸1位)や巨人(同2位)を下して26年ぶりの日本一に輝いたことのインパクトは大きかった。

 日本プロ野球選手会が発表した2024年の支配下選手の平均年俸は、1位のソフトバンクが6806万円、2位の巨人は6243万円だった。日本一になったDeNAは6位で4456万円。平均年俸でトップ2球団とは2000万円前後の差があった。

 クライマックスシリーズ、日本シリーズを通して勢いそのままにDeNAが短期決戦を制したわけだが、日本シリーズで戦った両チームのレギュラーはこの1年、年俸に見合う活躍ができていたのだろうか。

 プロ野球を各種データから分析した『データ・ボール』などの著書があるライター・広尾晃氏協力のもと、今季一軍で登板した投手348人、一軍出場のあった野手319人のデータを解析した。各選手の年俸(推定額、以下同)と成績をもとに“コストパフォーマンス”を算出。そのなかからDeNA、ソフトバンク両チームの主力のコスパを比較した。

打者9人の年俸合計はソフトバンクが6億円高い

 打者のコスパは「1安打あたりの年俸」を計算。DH制を仮定して両チームのスタメン野手9人を比べていこう。

 DeNAの主力ナインは桑原将志(中、31)、牧秀悟(二、26)、筒香嘉智(左、32)、佐野恵太(一、29)、宮崎敏郎(三、35)、戸柱恭孝(捕、34)、梶原昂希(右、25)、森敬斗(遊、22)、オースティン(DH、33)。

 一方のソフトバンクは柳田悠岐(右、36)、周東佑京(中、28)、今宮健太(遊、33)、山川穂高(一、32)、栗原陵矢(三、28)、正木智也(左、25)、牧原大成(二、32)、甲斐拓也(捕、32)、近藤健介(DH、31)とした。

 9人の年俸を合計するとDeNAは15億3850万円で、ソフトバンクは21億5000万円。6億円もの差があった。DeNAはオースティンの4億3500万円、筒香の3億円ら億超えプレイヤーが6人いるが、梶原の750万円と森の1500万円が平均年俸を押し下げた。

 一方のソフトバンクも億超えは6人だが、柳田の5億7000万円、近藤の5億5000万円はじめ、山川、今宮の3億円コンビらが居並び、平均年俸は高額水準となった。最も年俸が低いのは正木で1200万円だった。

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