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プロ野球「給料ドロボー」ランキング

大山悠輔・甲斐拓也・高橋周平…年俸に比してもっともお得な選手は誰か?「FA候補選手のコストパフォーマンス」を検証

各球団の財政事情が投影されるFA戦線

 投手では今季7勝2敗でソフトバンクの先発ローテを担う石川柊太(年俸1億2000万円、32)がFA権行使、楽天の救援投手として今季49登板2勝2敗26Hの酒居知史(同5600万円、31)が残留を表明した。投手は1イニングあたりの年俸でコスパを算出したが、石川は189.5万円(ワースト125位)、酒居は120.9万円(同163位)となっている。

「登板1イニングあたりの年俸で見ていくと、先発投手のほうがコスパは良い傾向になり、救援投手は悪くなる。なので救援投手の年俸がFA移籍で上がればコスパは悪くなりますが、勝ちパターンの救援投手は今の野球では不可欠という要素もある。

 球団が選手の価値を計る際にコスパが重要な一要素であるのは間違いないが、一方で投打ともコスパが悪くても活躍してチームを引っ張ってほしい選手はいる。金満球団と言われる巨人では菅野智之(35)がそうでしょう。1イニングあたり255.3万円(同96位)というコスパでしたが、それくらい払ってもいいと思われている選手でしょう。ただ、他の球団では主力でも1イニング100万円以下で抑えてほしいというところもある」(広尾氏)

 各球団の財政事情がわかるFA戦線。コスパが多少悪いように感じられても、選手を獲りに行く球団はどこになるか。


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