決まった額の現金内で遊技を楽しむCさんにとって、キャッシュレス決済は「必要ない」ものだという。
「私は普段の買い物でキャッシュレス決済を利用していますし、パチンコホールで導入してもいいと思いますが、利用したいとはまったく思いません。やっぱり現金で遊技しているからこそ、小遣いの範囲内をキープできていると思うし、残高が少なくなると大事に使おうという気持ちにもなる。お金を使う遊びなので、“お金のありがたみ”をより強く感じられる方がいいですね」(Cさん)
ユーザー自身が過剰なのめり込みをしないように心がけているなか、キャッシュレス決済を導入することが、依存症を生み出すことになっては、まったく意味がない。将来的なキャッシュレス化を目指すにしても、パチンコ・パチスロ業界はより深く議論を重ねる必要があるといえよう。
■前編記事:パチンコホールはなぜキャッシュレス化できないのか?立ちはだかる難題の数々 依存症対策と逆行、違法な現金化への懸念…かつてのプリペイド方式が頓挫した経緯も