トレンド

「もう手軽なおやつじゃない…」銀だこ値上げに象徴される「たこ焼き700円時代」の金銭感覚 「500円以上は出せない」「屋台でも値上がり」嘆きの声が続々

12月4日からの「築地銀だこ」の価格改定

12月4日からの「築地銀だこ」の価格改定

 今では、めったに外で購入しなくなったというAさん。

「よく、大阪出身だというと『家にたこ焼き器あるの?』とイジられたものですが、今や東京でもたこ焼き器がセットになったホットプレートを持っている人も多く、たこ焼きはすっかり家で“たこパ(たこ焼きパーティー)”をする時に食べるもの。外で買う時も友人とシェアするような時だけですね。どのたこ焼き屋さんも高くなっているので、とても子供に『おやつに買ってくれば』なんて言えません」(Aさん)

まぐろより高騰するたこ

 たこ焼きの値上げはチェーン店だけでない。30代女性・Bさん(IT企業勤務/埼玉県)は、「お祭りの屋台でも、子供のお小遣いで気軽に買える値段ではありません」と嘆く。

「先日、小学生の子供を連れてお祭りに行ったら、たこ焼きが6個で800円。私が小さい頃は400円くらいだったような……。子供が友達と一緒に行くなら、お小遣いとして1000円を渡そうと思っていましたが、今は3000円くらい渡さないと、お祭りを満喫できないかも。給料が上がっていないのに、子供のお小遣いの値上げをするのも厳しいし」

 屋台でのたこ焼き購入を見送ったBさん。子供にせがまれてスーパーの惣菜や冷凍もののたこ焼きを買うこともあるが、「中にたこが見当たらないこともある」と苦笑いだ。

 たこ焼きの値上げの要因として、たこの価格高騰の影響が指摘されている。総務省「小売物価統計調査」によると、たこの価格は2014年100gあたり277円だったが、2024年10月中旬には513円(いずれも東京都区部)まで上昇。その高騰ぶりは、同年同月のまぐろの価格492円よりも、たこが21円上回る。

次のページ:「たこパ」はいか、ウインナー、ベーコンなどで

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。