「自分の顔のパーツが『美しくない』と思うように」
私立大学に通いながら夜は郊外のガールズバーで働いている女性・Bさん(21歳)は、これらのコンテンツを視聴しているうちに、自身の容姿に強いコンプレックスを抱くようになったと語る。
「私はアイドルの推し活のためのお金が必要なので、大学のサークルの友人と一緒にガールズバーで働いています。店では可愛い子の方が単価も上がるので、やっぱり『世の中ルッキズムだなあ』って感じますね。職種柄か分かりませんが、キャストの子たちはみんな仕事の前にスマホを見ながら『ここの整形したい』『鼻フル(※鼻全体の整形)やりたい』『あご下の脂肪吸引したい』などと話しているんです。
そういう時に見ているのが、キャバ嬢さんの整形ダウンタイム動画とか、整形を公表しているインフルエンサーの動画、あとは“ヒアルロン酸が得意”とか“鼻が得意”、“イケメン美容外科医”などとうたっている、美容外科医のアカウントですね。最近はそういう医者のTikTok動画がすごく多いんです。
私もこういう動画を見ているうちに、だんだん自分の顔のパーツが『美しくない』『ここは直さないといけない』って思うようになったんですよ。バイトでお金が貯まったら、就職する前に整形したいなって本気で考えています」(Bさん)
かつては秘められることも多かった美容整形の話題。最近では情報発信をする美容系インフルエンサーや美容外科医などが増えたことで、情報に触れる若者も増えている。そうしたなかで、ルッキズムが助長され、自身の容姿にネガティブな考えを持つようになったりする人たちもいるようだ。