出世が早すぎて…
特にのぼり風応援タオル(1500円)は補充しても補充しても売れるといった状態に。刺繍ハンカチ(1100円)など数量が限られるものは中日(8日目)過ぎには大の里の商品が在庫ゼロになってしまったという。
商品群のなかに大の里のものが見当たらないグッズが目立つが、「売り切れたのではなく、まだ大の里関の商品がラインナップされていないものが多い」(販売担当者)のだという。出世が早すぎてグッズ製造が間に合わないわけだ。
正面入り口前の「大相撲売店喜久家」にも相撲グッズが多く並び、定番商品にミニタオルハンカチ(650円)や四股名ボールペン(500円)、ミニペン(650円)などがあるが、やはり大の里のものはまだ登場していなかった。手形トート(2000円)や木札根付(500円)といった新製品には大の里のものも揃うが、それらは売り切れが目立つ。
「お客さんから“大の里関のはないんですか”とよく聞かれるんですが、まだ出ていない商品が多いんですよ。あれば売れると思います。大の里関の商品が出ている『力士のぼり』(800円)は完売ですからね」(販売員)
ここでも出世が早すぎて製造が追いつかないようだ。9月場所では2度目の優勝を果たし、初土俵から所要9場所で大関昇進という史上最速記録を更新した大の里。大銀杏が結えないほどのスピード出世で、グッズ販売の現場にも影響が及んでいる。
今場所は序盤から黒星があり、早い段階で優勝争いから脱落。一気に綱取りに王手というわけにはいかなかったが、これで少しは大の里グッスの生産が間に合うことになるだろう。