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ビジネス
ヤマトがアマゾンに呑み込まれる日

ヤマトHDが上期150億円赤字転落の苦境、アマゾンら大口法人との値上げ交渉不調の影響か 残業規制でドライバーも「そりゃボーナスも減るよね」と諦め顔

冬のボーナスは「2020年の冬と比べて10万円弱下がった」

 都内のヤマトのセールスドライバー(60代社員)はこう嘆息する。

「最近、休憩室に組合の紙が張り出され、(冬のボーナスが)『60万円 妥結』って。巣ごもり需要でよかった2020年の冬と比べて10万円弱下がった。物価は上がったから、随分減ったように感じるよ」

 ただ、残業規制など働き方改革の導入で、ボーナス減は仕方がないと諦める様子も見せた。

「荷物量は増えているから、日々の業務は厳しい。でも量を捌くために朝8時の始業前から荷物に触っていると、倉庫の監視カメラでチェックされて後から指導が入るから、昔のような早出残業もない。勤務時間が短くなった分、そりゃボーナスも減るよね」(同前)

 このドライバーによると、同業他社に比べてヤマトは就労条件や福利厚生が手厚いというが、「若い人は続かずに辞めていく。昔のように稼げないのに、仕事はきついからね」と語った。

【別記事】『【佐川急便と対照的】赤字転落のヤマトHD、「安くて多い」アマゾン依存から脱却できず苦境が深まる袋小路 単価上がらず下請け業者も疲弊』では、ヤマトが請け負うアマゾン配送の実態について詳しく報じている。

※週刊ポスト2024年12月6・13日号

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