冬のボーナスは「2020年の冬と比べて10万円弱下がった」
都内のヤマトのセールスドライバー(60代社員)はこう嘆息する。
「最近、休憩室に組合の紙が張り出され、(冬のボーナスが)『60万円 妥結』って。巣ごもり需要でよかった2020年の冬と比べて10万円弱下がった。物価は上がったから、随分減ったように感じるよ」
ただ、残業規制など働き方改革の導入で、ボーナス減は仕方がないと諦める様子も見せた。
「荷物量は増えているから、日々の業務は厳しい。でも量を捌くために朝8時の始業前から荷物に触っていると、倉庫の監視カメラでチェックされて後から指導が入るから、昔のような早出残業もない。勤務時間が短くなった分、そりゃボーナスも減るよね」(同前)
このドライバーによると、同業他社に比べてヤマトは就労条件や福利厚生が手厚いというが、「若い人は続かずに辞めていく。昔のように稼げないのに、仕事はきついからね」と語った。
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※週刊ポスト2024年12月6・13日号