ソフトバンクの野手は「1安打あたりの年俸」が高い
プロ野球を各種データから分析した『データ・ボール』などの著書があるライター・広尾晃氏協力のもと、今季一軍出場のあった野手319人、一軍で登板した投手348人のデータを解析。打者は「1安打あたりの年俸」、投手は「1イニングあたりの年俸」を計算してランキング化した。
セのベストナインで最も「1安打あたりの年俸」の数字が悪かったのは三塁手の村上宗隆。年俸6億円で、1安打あたりの491.8万円(ワースト63位)だった。これに続くのが一塁手で年俸4億2000万円の岡本和真で、1安打あたり280.0万円(同100位)。大活躍を見せても、1安打あたりのコストでは全選手の悪いほうから数えたほうが早くなる。
パでは年俸5億5000万円の外野手の近藤健介が1安打あたり401.5万円(ワースト72位)で最も数字が悪かった。遊撃手の今宮健太の1安打あたり247.9万円(同114位)、一塁手の山川穂高の1安打あたり220.6万円(同129位)と続き、資金力豊富なソフトバンクのメンバーが目立つ。
投手は「登板1イニングあたりの年俸」でランキング化し、パの有原航平は14勝7敗の成績だったが年俸5億円で1イニングあたり273.7万円(ワースト91位)。15勝を挙げたセの菅野智之は1イニングあたり255.3万円(同96位)となった。全登板の50%以上を先発で投げた投手では、有原はワースト15位、菅野は18位となる。