大ヒット作・スマスロ北斗の拳との違い
ATの出玉性能が高いが、通常時は単調だというメリハリのあるシステムが仇となったといえそうな『リゼロ2』。とはいえ、このようなタイプの機種には一定層の需要もあるという。
「一撃の出玉がある機種は、それなりに支持されると思います。通常時つまらなかったとしても、しっかりとした出玉が期待できるのであれば打つというパチスロユーザーも少なくない。いわば極端なゲーム性ですが、色々なタイプの機種を選べるという状況は、ユーザーの裾野を広げるという意味でも重要であり、だからこそ『リゼロ2』もホールが上手く使っていく余地はあるはずです。
ただ、こういったハイリスク・ハイリターンな機種がホールにおけるメイン機種になってしまうと、ユーザーにしてみれば“お金がいくらあっても足りない”という状況になりかねない。それなりの射幸性がないと人気がでないという現実がある一方で、“楽しく遊ぶ”という要素も重要。たとえば、スマスロで現時点での最大のヒット機種は『北斗の拳』ですが、こちらは意外とマイルドな出玉推移をする機種なんですよね。
初心者を含めて、より多くのユーザーから支持されるには、遊びやすさが必要だということ。『リゼロ2』についての現状を評価するならば、スペックが悪いとかそういうことではなく、“ハイリスク・ハイリターンなシステムにしては販売台数が多すぎた”というのが冷静な見方だと思います」
必ずしもユーザーの期待どおりとはいかなかったといえる『リゼロ2』だが、今後のパチスロ業界に対してひとつの学びを与えたのは間違いなさそうだ。