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投資
“優待弁護士”澤井康生の優待投資術

約250銘柄を保有する“優待弁護士”澤井康生氏が解説 優待銘柄はどう選んで、どう買うか、そして「失敗しないための管理」の重要性を力説

有効期限の有無で優待品を管理する

 何ごともいい時ばかりではない。株主優待投資で失敗したことはないのだろうか。

「たくさんありますよ(笑)。始めたばかりの頃ですが、株主優待銘柄は権利付き最終日が近づくにつれて株価が上がっていく傾向があり、100株だけ買えば優待がもらえるのに『値上がり益で大きく儲けられる』と考えて(笑)、1000株買ってしまいました。ところが、なぜか株価は上がらず、売るに売れずで権利付き最終日が過ぎ、権利落ちで株価は一気に下がってしまいました。しばらく塩漬けになってしまい、痛恨の失敗でした。

 優待券の管理が甘く、使用期限が過ぎて使えなくなったことも何回もあります。反省して、優待が届いたらまず食事券やカタログギフトなど使用期限がある優待品と、QUOカードやクレジットカード会社発行ギフトカード、お米券など、使用期限のない優待品に仕分けするようになりました。すぐに使える使用期限付きの食事券などは鞄の中に入れておき、ランチなどでいつでも利用できるようにしています。コンビニの買い物はすべてQUOカードで支払うので、現金を使わなくなりました」

 そうして失敗も経験しながら優待銘柄の活用法を熟知するようになった澤井氏はいま、どういった銘柄に注目するのか。別記事〈《ギフトカードに米・肉の現物支給も》「優待弁護士」澤井康生氏が注目する「12月権利確定」の株主優待銘柄10〉では、詳しく解説している。

【プロフィール】
澤井康生(さわい・やすお)/秋法律事務所弁護士。1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。警察官僚、警視庁刑事として事件現場の捜査も経験。警察庁退官後、2003年に旧司法試験に合格。弁護士として活動しながら早稲田大学大学院でファイナンスMBAを取得。企業法務、一般民事事件、家事事件、刑事事件など幅広く手がけるとともに、東京簡易裁判所の非常勤裁判官を歴任。企業不祥事が起きた場合の第三者委員会の経験も豊富。個人投資家として株主優待ライフを楽しむ「優待弁護士」としてメディア出演も多い。

取材・文/上田千春

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