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投資
“優待弁護士”澤井康生の優待投資術

約250銘柄を保有する“優待弁護士”澤井康生氏が解説 優待銘柄はどう選んで、どう買うか、そして「失敗しないための管理」の重要性を力説

“優待弁護士”澤井康生氏はどのように投資する銘柄を選んでいるのか

“優待弁護士”澤井康生氏はどのように投資する銘柄を選んでいるのか

 個人投資家に人気の「株主優待」。警察官僚から刑事、さらには弁護士に転身し、“優待投資の達人”としても知られるのが澤井康生氏(53)だ。現在保有するのは約250銘柄で、そのほぼすべてが優待銘柄だという。そんな澤井氏は、どのように銘柄を選んでいるのか。

 優待銘柄選びのコツや基準、買うタイミングなど、澤井氏が投資のポイントを語る。

「まずは自分で使える優待を狙うことが大切です。外食系なら自分の日常生活の範囲内で、自宅や職場の近くに優待券を使える店があるかを重視します。売買のタイミングは、上昇トレンドの中で株価が一時的に安くなった時を狙う“押し目買い”が好きです。

 基本的には株価チャートをチェックし、配当利回りも気にするようにはしていますが、配当がなくても欲しい優待があれば買います。逆に、高配当株でも優待を設けていない銘柄はあまり買わないようにしています。高配当株といってもいつ無配になるかわかりませんし、優待を楽しみたくて始めた株式投資だからです」(澤井氏。以下、「」内同じ)

株主優待関連のニュースは週1回まとめてチェック

 高配当株投資の人気が高まっているが、澤井氏は「株主優待ファースト」を貫く。一度買った株主優待株は、基本的に優待がある限り保有するという。

「優待をもらうために株を買っているので、株価がちょっと上がったからといって売るわけではないですし、買った時よりも少し下がって含み損が出たからといって損切りするわけでもない。優待を廃止した銘柄を売却することはたまにありますが、目先のことで売買はしません」

 保有株数が増えると優待品や優待券なども増える銘柄も多いため、株主優待銘柄については優待が気に入れば買い増しをしていると澤井氏はいう。

「近年、優待を廃止する企業が増えていますが、一方で、優待を新設・拡充する銘柄も結構あります。私は週に1回ほど優待に関するニュースをまとめて読むようにしています。面白そうな新規の優待があればチェックをしておき、株価が少し安くなったタイミングで買うというスタンスです。

 業績についてはざっくりとした判断です。業績を細かく確認してから購入を検討するのが理想ですが、本業は弁護士なので忙しく、パソコンの前に座って業績や株価をチェックすることはできません。1日のなかでは、昼休みなど仕事の合間に株価を見るぐらいです。デイトレーダーのように毎日売買で利益を狙うのが“肉食系”の攻めるタイプの投資家だとすれば、私の投資スタイルは長期で保有して優待そのものを楽しむ“草食系”です」

次のページ:有効期限の有無で優待品を管理する

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