東京市場と香港市場では、欧米機関投資家のリスク許容度によって、同じ方向に動きやすい。単純にNYダウが上がればそれはリスクオンを反映しており、両市場も上昇する。
一方、為替については反対方向に動きやすい。実効レートでドル安が進めば、それは円高に繋がるが、香港ドルは米ドルとペッグしているので為替レートに変動はない。しかし、ペッグを維持するために、金利を引き下げ、香港ドルを供給する。つまり、東京市場は下がりやすく、香港市場は上がりやすいということになる。
このように、市場の動きは必ずしも連動するわけではないが、銘柄、セクターについても同じだろうか?
香港市場は欧米投資家の売買ウェイトが高い市場で、ファンダメンタルズの影響を受けやすい。香港市場で買われている銘柄、今後買われそうな銘柄を押さえておくことは日本株投資家にとっても参考になりそうだ。
香港ハンセン指数は昨年12月23日の時点で終値は21574.76ポイントであったが、その後上昇トレンドを形成している。2月16日以降高値圏での売り買い交錯となり24日は0.62%下落しているが、それでも終値は23965.7ポイントを付けており、この約2か月で11.1%上昇している。