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年末年始の「ずるい相続」

【相続の話し合いで役立つテクニック】遺産分割で優位に立つためのさりげない「譲歩引き出し術」 注意すべきはお堅い法律用語を使わないこと

主導権を握る賢い相続話の切り出し方

主導権を握る賢い相続話の切り出し方

借金が出てきたら

 一方で、親の財産はプラスばかりではない。近年は住むことも売ることもできない「負動産」を相続して売却に苦しむケースが多い。

「大掃除で地方の土地の権利書などが出てきたら要注意。負動産が発覚したら『お父さん、今のうちに処分してくれると助かるんだけど』と早めに相談しておきたい」(同前)

 借金やローンがどれだけあるのかも確認しておこう。ファイナンシャルプランナーの馬渡初代氏が語る。

「消費者金融の借り入れは督促状があれば発覚しやすいのですが、見つかりにくいのがクレジットカードのリボ払いです。親の通帳を見て、均一金額の引き落としが長く続いていれば、リボ払いの可能性があります。リボ払いは親が死ぬと相続人に一括で請求が来る可能性があるので注意が必要です。懸念があれば、利用しているカード会社に確認することです」

 親の借金に関しては、ストレートに聞いてよいと天満氏は指摘する。

「『親父、借金ないよね』『不安だからあるなら教えてね』と言えば、大抵の親は考えてくれるはずです。相続の話題の切り出し方と同様に、母を通じて『子供が心配しているから』と尋ねるのも効果的です」

次のページ:負動産や借金が多い場合、「相続放棄」という選択肢も

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