深野氏は、投資信託を組み合わせて証券会社に投資一任する「ラップ口座」にも注意を喚起する。
「ラップ口座は投資信託の運用コストのほか、証券会社に支払うコストも毎年1~2%ほどかかる。しかも資産残高に応じて定率なので、1%でも資産1000万円なら10万円、2000万円なら20万円と増えていく。勉強して自らファンドを組み合わせればかからずに済むコストです。
何より、大手証券会社にとって資産残高1億円程度までの顧客は特別な存在ではない。そこに少ない虎の子を預けても、きちんと相手にしてもらえる期待は薄いと考えるのが自然です」
後編記事では、ネット証券の活用や証券マンとの向き合い方について解説しよう。
■後編記事:【老後資産運用の落とし穴】退職金を手にした時ほど要注意、営業マンに「言われるがまま」はNG 自分で金融機関と運用先を選ぶ姿勢が重要
※週刊ポスト2024年12月27日号