カリスマFXトレーダー・羊飼い氏が、外為市場の旬な話題をウォッチする連載「FXトレンドフォーキャスト」。米トランプ大統領の一挙手一投足に世界が注目しているが、米ドル/円相場はどう動くのか? 羊飼い氏が解説する。
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昨年来の為替相場を振り返ると、11月のアメリカ大統領選直後の強烈な円安ドル高相場は、大きなサプライズだった。
当時、大統領に就任するまで2か月以上もあったというのに、市場は期待ばかりをどんどん膨らませて米ドルを買い続けた。ところが、年が明けると雲行きが変わってきた。少しずつ現実があらわになり、新大統領への期待が剥落してきたからだ。
そもそも、トランプ大統領の政策は必ずしもドル高につながるものではない。目玉であるインフラ投資や減税はドル高要因ではあるが、為替に関してはアメリカの産業に打撃となる自国通貨高を放置するとは考えにくい。
むしろゆるやかなドル安に誘導し、円など他国通貨が安くなってくればそのたびに得意のトランプ節で牽制してくるだろう。