これから米国株を購入する人が注意すべきこと
まーしー氏は3つ目の根拠として、「株」というシステムの本質について言及した。
「そもそも株というのは、企業が株主たちに経営権を買ってもらうことでリスクを分割するためのシステムです。そして、企業が利益を出せば、株主たちに分配する。米国の政治や制度というのは、そういった株の本質に則っています。資本主義に対して寛容で、日本に比べて規制も少ないため、株式市場が活性化していくわけですね。株主を守り、株主のために利益を出すという方針が国全体でしっかりしているのです。
一方、近年は改善傾向にあるとはいえ、いまだに日本の企業は内部留保も多いし、株主のためというよりは経営者や従業員のためというような側面が強い。投資家が株主総会などで積極的に発言できる機会も少ないですよね。また、米国株は1株からでも買えますけど、日本株は基本的に100株単位なので、最初にある程度まとまったお金が必要であるという点でもハードルが高い。そうした日米の違いを考えると、米国市場で資産運用したほうが勝算は高いと言えるわけです」
これから米国株にチャレンジしようという人は、「いきなり個別銘柄を買うよりもETF(上場投資信託)がオススメです」という。
別記事『《億り人オールスター10人が厳選した20銘柄》資産20億円超トレーダー、16年連続黒字の億リーマン、年間配当金2000万円の元消防士…2025年のイチオシ株を大公開!』では、まーしー氏を含む億り人オールスター10人が厳選した2025年にイチオシの20銘柄を紹介している。
【プロフィール】
まーしー/米国株を専門とする個人投資家。サラリーマンとして働きながら25歳で投資を始め、33歳で金融資産1億円を達成。著書に『33歳で年収300万円台でも米国株投資で爆速1億円』(ポプラ社刊)がある。