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【議論沸騰】スキー場での飲酒は“マナー違反”か否か 「レストハウスで売っている」「酔った状態での滑走は危険」…将来的には「場内全面飲酒禁止」もあり得るのか

スキー場のレストハウスではアルコールを提供するケースも(イメージ)

スキー場のレストハウスではアルコールを提供するケースも(イメージ)

 本格的に冷え込み、ウインタースポーツが盛んになる季節だが、Xではスキー場での飲酒に関する投稿が議論を呼んでいる。表示回数120万を集めたあるポストでは、スキー場で飲酒をしていたら“マナー違反”だとして非難されたことを明かしたうえで、「飲酒がだめならスキー場でビールは売ってません」と主張。これに対し、様々な意見が飛び交っているのだ。

 全国スキー安全対策協議会が国内統一の基準として制定した「スノースポーツ安全基準」によると、「飲酒や薬物等の影響により、心身が正常でない状態で滑走すること」は危険行為として禁止、さらに「酩酊状態での滑走は禁止」とされている。とはいえ、「リゾート施設」としてアルコールの提供を行うスキー場も多いことから、意見が分かれているのが現状だ。

 実際、スキー場での飲酒はどこまでOKなのだろうか。現場に携わる人たちの話を聞いた。

客層の変化でマナーの悪化を懸念

 長野県のスキー場でインストラクター経験があり、毎冬スキーを楽しんでいるAさん(30代)は、「お酒を飲むのもスキー場の楽しみ方のひとつではある」と語る。

「冬のゲレンデはリゾートでもあることから、アルコール提供は当たり前のように行なわれてきました。法律違反ではないので、飲酒運転ほど厳しい取り締まりもない。酔っ払った状態で滑っている人がいなかったとは言い切れませんが、怪我をするのは本人なので、ベロベロに酔った状態で滑る発想はない人が多かったのでは。少なくとも、僕がインストラクターをするなかで、飲酒による事故が起きたという話は聞いたことがありません」(Aさん)

 ただしAさんは、「客層の変化によるマナーの低下」は懸念する。そしてたしかに、“飲酒スキー”の痕跡を目にしたこともあるという。

「最近は外国人観光客も多くなり、滑るというよりは、騒ぐことを目的に訪れる人が増えた印象です。ゲレンデマナーが悪い人は以前からいて、代表的なのはタバコのポイ捨てですが、最近はビールやチューハイの空き缶がポイ捨てされているのも珍しくなくなりました。リフト付近やコースの脇などで、雪に埋められるように捨ててある場合もあり、非常に危険です」

 ただ、スキー場にとってアルコールの売上は無視できない。Aさんは、「利用約款を遵守する意識を持ってもらうよう、働きかけることが現状の対策として精一杯ではないか」と話す。

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