ダブルクリップがマネークリップとして活躍
岡山県在住のMさん(20代女性)は、ブランド物の財布を使っていたこともあるが、今では文房具であるダブルクリップをマネークリップとして使っている。「中身の金額よりも財布の方が高いのは、意味がわからない」とブランドの値段に価値を見出せないようだ。
「昔は10万円を超えるような財布を使っていましたが、だんだん現金を持ち歩くことが少なくなり、数千円しか入っていないのに、財布は10万円って考えると無駄だなと思うようになりました。カードと身分証明書と数枚のお札であれば、これで持ち運べます」(Mさん)
とはいえ、現金決済を余儀なくされる場合、お釣りとして小銭が生じることはある。どうしているのか。
「小銭はそのまま鞄のポケットの中に入れちゃいます。家に帰ったらそのまま鞄をひっくり返して、小銭は貯金箱行きです」(同前)
キャッシュレス決済が急速に普及するなか、現金を使う機会が減っていることもあり、財布そのものの存在価値が問われているのかもしれない。