新しい年の始まりや新年度に向けて財布を新調する人は多いだろうが、加速度的にキャッシュレス化が進む時代、財布のトレンドの移り変わりも早いようだ。
1月上旬、Xで話題になったポストは〈お財布を新調しました〉として、カード入れサイズのクリアポーチを公開したもの。キャラクターが描かれたそのポーチのなかには現金が入っており、〈私も100均界隈〉〈めちゃくちゃ便利そう……!〉などと共感を集めた。このポーチは100円ショップで購入できる手軽さで、SNSでは「100均財布界隈」というワードも拡散したところを見ると、大きな財布を持ち歩きたくない、という人たちが一定数いることがうかがえる。
ブランドものの高級財布を持つことがステータスという価値観がある一方で、財布にお金をかけたくない人たちがいる。その現金持ち歩き事情を聞いてみた。
中身がすぐわかるクリアポーチ
埼玉県在住のUさん(20代女性)は、100円ショップで売られている小さなビニール製のクリアポーチを財布として使っている。重視するのは、「手軽さ」だ。
「長財布でも折り畳みでも、財布は大きくて邪魔。100均財布は、一周回って昔ながらのがま口財布みたいなものだと思います。お札が多かったり、お札の向きや順番、カードの取り出しやすさなどが気になる人はしっかりした財布を持ったほうがいいかもしれませんが、私はとにかくかさばる荷物を持ちたくない。
キャッシュレス決済で持ち歩く現金も少ないし、これぐらいでちょうどいいんです。透けているので、いくら入っているのかもすぐに確認できるというメリットもあります」(Uさん)