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ビジネス
財務省が自民税調に送り込んだ最終兵器

【103万円の壁バトル最終局面】自民税調の若手インナー・小林鷹之氏が“減税骨抜き”のスポークスマンとして頭角現す、財務省は“玉木つぶし”の刺客にする狙い

“次の総裁選”の武器にも

 小林氏は昨年末に自民党若手議員ら約30人を集めて政策勉強会「2050年のわが国のかたち・社会のあり方を考える研究会」を立ち上げたばかりだ。次の総裁選をにらんだ動きと見られているが、自前のグループを持った小林氏にとって、玉木氏の減税要求を抑え込んで財務省のバックアップが得られれば大きな武器になるはずだ。

 国民民主党の古川元久・代表代行は年頭会見で103万円の壁をめぐる政府・自民党との交渉期限について「2月末から3月頭がデッドラインになる」と語っている。これから1か月がコバホークと玉木氏という財務官僚出身の与野党政治家がぶつかるヤマ場になる。

 小林氏の両親は玉木氏の地元である香川出身。その縁もあり、小林氏が財務省を退職して衆院選出馬の準備をしていた2010年、先輩議員で入省年次が6年上の玉木氏を訪ね、選挙の心構えを教わったことがある。当選後は与野党に分かれて交流が途絶えたというが、そんな2人の対決が、国民生活と政治の行方に大きな影響を与えそうだ。

■前編記事:【103万円の壁バトル最終局面】サラリーマン減税の骨抜きに暗躍する自民税調「インナー」新メンバーに小林鷹之氏ら“将来の総裁候補”4人を抜擢 背後で仕切る財務省の思惑

※週刊ポスト2025年1月31日号

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