コスパとは、コストパフォーマンスの略で費用対効果のこと。外食産業では価格から原材料費や人件費などを引いた店の“もうけ”が少ない方が、客にとってはコスパがいいことに。つまり、店がもうけを無視して出すコスパのいいメニューを選べばお得といえる。居酒屋では、私たちはメニューのどこを見て、何を食べるべきなのか。
フードジャーナリストのはんつ遠藤さんが語る。
「居酒屋では『まずはビール』が正解です。サワーは、酒を炭酸などで薄めているので、原材料費があまりかかっておらず、コスパがかなり悪いんです」
ビールやワイン、日本酒など、薄めず飲める酒を選ぼう。
「ビールなら生ビールより瓶ビールがおすすめです。生ビールはタンクで大量に仕入れ、小分けにして提供することが多いですが、瓶ビールは1本ずつ仕入れるので、仕入れ値が高いんです」(はんつ遠藤さん)
つまみでは、旬の食材を使ったものがおいしいが、コスパだけで考えるといいとはいえない。
「旬の食材はその時期大量に出回るため、原材料費が安くなるんです。1年通じて注文すべきなのは刺身ですね」(はんつ遠藤さん)