求人サイトでは見つけられないような仕事に
では、“お試しバイト”で「就活」をした人は、何が魅力だったのだろうか。現在都内で週に5日間テレアポの仕事をしているCさん(20代女性)は、「アプリという手軽な手段で、かつ“お試し”を謳っているので気楽に始められた」という。
「安定した収入は欲しいのですが、本格的な就職活動は気力も体力もかなり使う。しかも、実際に働いてみて自分に合わなかったら……と思うと、一歩踏み出すのに勇気がいるものです。でも、スポットバイトなら、一旦一回きりの契約。しかも操作性はSNSやフリマアプリに似ているし、募集要項などの文言もカジュアルで、応募への心理的ハードルはかなり低かったです」(Cさん)
また、Cさん曰く「いろんな業種の求人が一気に閲覧できるところが、スキマバイトアプリの良いところ」だそうだ。
「オフィス事務がいいなと思って仕事を探していたのですが、テレアポのことは思いつきませんでした。でもアプリ上でテレアポの仕事が目に入ってきて、『アリかも』と思わせられたのが、働くきっかけです。求人サイトとかだったら絶対見つけられませんでした」(Cさん)
Cさんは現在アルバイト契約だが、働きぶりが認められれば「業務委託契約」をすることができるという。「キャリアアップの道筋が見え、時給も上がるので頑張ろうと思っている」と意気込む。トラブルも多く報告されるスキマバイトアプリだが、使い方次第では人手不足の社会に“マッチング”するのかもしれない。