今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが2月3日~2月7日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げを見送ったが、リスク選好的なドル買いは一服。ただ、1月米雇用統計が市場予想を上回った場合、インフレ圧力につながり、ドルの買戻しが見込まれる。先週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げの見送りを決定。昨年9月から利下げサイクル入りしたが、インフレ高止まりが背景にあるとし、4会合ぶりに政策金利の据え置きを決定するとドル買いに振れた。しかし、目先のインフレ指標は鈍化の見通し。また、今後はトランプ政権の政治圧力による利下げもあり得るとの見方から、目先はドル売り・円買いが強まる場面もあろう。
もっとも、米経済指標は強弱まちまちながら、雇用情勢は依然として好調。2月7日発表の1月雇用統計が堅調ならインフレ圧力につながるため、ドル買い戻しの手がかりとなる。また、トランプ政権は貿易相手国との協議のうえ、関税引き上げに踏み切る方針を強めている。長期的なインフレ圧力につながるとの観測から、ドル買い要因になりやすい。
【米・1月ISM製造業景況指数】(2月3日発表予定)
2月3日発表の1月ISM製造業景況指数は節目の50を上回れば昨年4月以来、9カ月ぶり。フィラデルフィア連銀製造業景況指数と同様、強い内容となる可能性もあろう。
【米・1月雇用統計】(2月7日発表予定)
2月7日発表の1月雇用統計は失業率が4.1%、非農業部門雇用者数は前月比+15.0万人程度、平均時給は前年比+3.8%と予想されている。予想よりも強い内容ならドル買い材料に。