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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【下落トレンド終了か】投資家の注目集まる「J-REIT」投資の基礎知識 割安水準で好利回りに期待、5%の利回りなら新NISA利用で月5万円の定期収入も狙える

J-REITのメリット

 J-REITのメリットは大きく分けると以下の5つです。

【1】少額から購入できる
【2】複数の不動産への分散投資が可能
【3】不動産投資の専門家が運用
【4】流動性が高い
【5】収益のほとんどが分配される

今、J-REITが注目されている理由

 J-REITの魅力は、定期的に受け取れる分配金にあります。昨今、同様の理由で人気を博している高配当株投資と同様に、老後の年金の足しとしてJ-REITの分配金をあてようと考えている投資家も多いようです。

 たとえば新NISAの成長投資枠で限度額いっぱいの1200万円まで買い付けて、5%の利回りが実現すれば、年間60万円の分配金を非課税で受け取ることができます。月額5万円ですので、年金に上乗せすれば、それなりに安定した老後資金になります。

 じつは、2024年の配当込みの東証REIT指数は、▲4%以上の散々な成績でした。かなりの水準まで下落したことで、分配金利回りが5%以上を超えるJ-REITがポコポコ出てきています。

 通常、金利上昇局面では、不動産投資は不利とされますが、さすがにここまで下げたら割安感が強く、海外勢からの見直し買いが入っているとの観測もあるようです。

J-REITの種類と選び方

 J-REITは、運用する不動産の種類によって以下のように分類されます。

・オフィス特化型

 東京や大阪のオフィスビルを中心に投資。景気の影響を受けやすいが安定収益が期待できる。

・商業施設型

 ショッピングモールや百貨店などを保有。消費動向に左右されやすい。

・住宅特化型

 賃貸マンションなどに投資。景気の影響を受けにくく、安定収益が見込める。

・物流施設型

 倉庫や配送センターなどを保有。EC市場の成長で注目されている。

・ホテル特化型

 ホテルやリゾート施設を運営。インバウンドや景気に左右されやすい。

・総合型(複合型)

 複数の不動産に分散投資。リスク分散が可能だが、個別の強みが薄れることも。

 安定した収益を狙うなら住宅型、成長を期待するなら物流型、リスク分散するなら総合型を選ぶのがよいでしょう。

 分配金の利回りに関しては、高いほうが魅力的ですが、高すぎる場合はリスクがある可能性も。過去の分配金推移を見て、安定的に分配金を出しているかをチェックしましょう。

 新NISAの成長投資枠を利用して、長期投資目的で買うなら、安定性を重視して、資産規模が5000億円以上の大型REITを選んだほうが倒産リスクが小さく安心です。

次のページ:J-REIT投資の注意点

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