閉じる ×
田代尚機のチャイナ・リサーチ

DeepSeek登場で始まる「AIサービスの価格破壊」 AIの独占・寡占に楔を打ち込み共有財産化する道を開いたポジティブな側面

 悪意の質問に答えてしまうなど、製品の弱点がいくつか指摘されているが、そうした弱点を指摘は次の開発につなげればよいという考え方もある。完成度の高くない段階で製品を上市し、開発の早い段階から弱点、欠点をあぶり出し、それを次の製品改良の重要な資源として活用していくやり方は中国企業の伝統的なやり方だ。

 色々な批判はあるが、AIの独占、寡占に大きな楔を打ち込み、AIをコモディティ化、共有財産化する道を開いたという点で、DeepSeekの登場は世界にとってポジティブな側面もあるのだ。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」も発信中。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。