「おこめ券を取り扱う店であれば、お米以外の食品などにも使える」と語る「優待弁護士」こと澤井康生氏
コメ価格の高騰が続いている。警察官僚から弁護士に転身し、保有する約250銘柄は「ほぼ優待銘柄」という投資家の澤井康生氏(53)に、別記事『《コメ価格高騰に克つ知恵》約250銘柄を持つ“優待弁護士”澤井康生氏が「お米優待銘柄」の選び方を解説 「現物、おこめ券、パックご飯」3つのタイプの使い分け術』で説明したポイントを踏まえ、株主優待品としてコメをもらえる注目の「お米銘柄」を挙げてもらった。
“優待投資の達人”としても知られる澤井氏は、株式投資を始めた約10年前から現在まで数多くの「お米銘柄」を購入・保有し、「家で消費するコメの大半を株主優待で賄っている」と話す。そんな澤井氏が「お米銘柄」の傾向を解説する。
「お米をもらえる株主優待銘柄については昔からお米が欲しくて買って保有している日本人の個人投資家が多いので、一般的に海外投資家の影響で値動きが激しくなるような銘柄ではない傾向があります。日本国内のスーパーなど内需系のディフェンシブ銘柄が多く、NYダウやS&P500、NASDAQ総合が大きく急落してもダイレクトにはそれほど影響を受けないのも安心材料の1つです」(澤井氏。以下、「」内同じ)
ただ、2024年夏から続くコメの流通不足や価格高騰を背景に、「株主優待銘柄」界隈にも一部で“異変”が起きている。
2025年1月21日、ドラッグストア最大手「ウエルシアホールディングス」(東証プライム・3141)は株主優待制度の一部変更を取締役会で決議し、株主優待券の代替品の1つである「新米(新潟県産コシヒカリ)」を廃止することを発表した。2025年2月期末日を基準日とする株主優待制度から変更される。発表翌日(1月22日)の株価は9日ぶりに反落した。
このようにコメの需給逼迫・価格高騰問題が株主優待にも影響を及ぼす動きもあるなか、澤井氏に注目している「お米銘柄」を聞いた。
(以下、優待弁護士・澤井氏が注目する「コメをもらえる優待銘柄」10選を一覧表で紹介)