カリスマFXトレーダー・羊飼い氏が、外為市場の旬な話題をウォッチする連載「FXトレンドフォーキャスト」。
昨年11月の米大統領選直後は、米ドル/円も強烈な円安ドル高相場になったが、年が明けると雲行きは変わり上値の重い展開が続いている。このような局面ではどのような投資戦略を立てればよいのか? 羊飼い氏が解説する。
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じりじり下がる相場は、投資家にとっては最も手がけにくい相場だ。
トランプ政権の1年目は難しい相場になりそうだが、策がないわけではない。羊飼いはこうした局面では、スキャルピング(わずかな利幅を狙って短時間で売買を繰り返す手法)で下落相場の反発を狙ったロング(買いから入る取引)戦略をとることが多い。
下落が始まったとき、投資家はこの後さらに下を目指すか、あるいは反発に賭けるか、という判断に迫られる。大局的にはさらに下落したとしても、スキャルピングのような数分単位の動きで見れば、いったんはわずかに反発する可能性のほうが高い。
下落相場で一定の値幅が出れば必ず利益確定の買い戻しが入るものであり、わずかな反発をはさみながら下落していくのが一般的だからだ。