いつからか投資の世界では、1億円以上を稼ぎ出した個人投資家のことを「億り人」と呼ぶようになったが、彼らはいかにして資産を築き上げてきたのか?
現役のK-1ファイターである久保優太さん(20代・投資歴4年・総利益1億2000万円)が、自身の投資遍歴を振り返る。
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僕は現役のK-1ファイターとして7本目のチャンピオンベルトを目指して日々練習し、昼間は株の売買をしています。毎朝6時には起きてロードワーク。株式市場が開くまでは情報収集し、場中はチャンスがあればデイトレもしますが、基本はスイング投資ですね。
トレードが終わってからはジムで練習。1年ほど前に弟と一緒にK-1ジム五反田をオープンしたんです。自宅に帰ってからはトレードの復習をしたり、海外市場をチェックしたり、銘柄探しをして、深夜12 時に寝る生活です。
株を始めたのは、祖父が山一証券に勤めていて、幼い頃から株やお金の話を聞いて興味を持っていたからです。2013年、25 歳のときにK-1の優勝賞金をぶち込んで、100万円から株を始めました。
業績進捗率が高い銘柄を仕込み、上方修正が出たら売るという手法で、アルチザネットワークスやトミタ電機などで大きな利益をあげられました。