すべてのお金持ちが最初から資産家だったわけではない。先祖代々のお金持ち一族がいる一方で、最近では一代で資産を築き上げる「新富裕層」も続々と登場している。彼らはいかにしてお金持ちの仲間入りをしたのか?
これまで多くの資産家たちの家計相談を受けてきた「家計の見直し相談センター」の藤川太氏が、新富裕層の「勝ちパターン」について分析する。
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お金持ちがますます富み、そうでない者がさらに貧しくなる──そんな二極化への不平・不満を背景にトランプ大統領が誕生した米国同様、日本でも格差が拡大しています。
中流層がどんどん減少して、着実に下流層が増えている。それは具体的なデータを示すまでもなく、みなさんも実感するところでしょう。
中流から下流への転落が進む一方で、富裕層のなかにも変化が生じています。代々の土地持ちという旧来の資産家に加え、自ら1億円を超えるような資産を築いた「新富裕層」が続々登場し、それは“新旧交代”といってもいいくらいの勢いで増えています。
この新富裕層には2つのタイプが多く見られます。(1)投資で成功した人たち、(2)事業で成功した人たちです。